昨年秋頃から鼻うがいを始めました。
日本のCM等で、鼻から水をダーダーと流している衝撃的映像を見たことがある人もいるかと思いますが、
それです、その例の鼻からダーダーのやつ、鼻から水を入れて洗浄する(鼻洗浄とも言う。)方法です。
きっかけは、その当時我が家にもあの新型コロナがやって来た事でした。
ラッキーな事に夫のみの感染ですんだのですが(多分。私は数日少し喉がイガイガした。)、
鼻うがいはその時に、回復や予防の助けになるよと知人の方から勧めてもらったのがきっかけでした。
周りに鼻うがい始めた事を伝えると、
鼻うがいって何?
どうした、どうして鼻うがいしようと思った?
といった反応が返ってきます。
今でこそ「鼻うがい」なんて単語をさも使いこなしてる風に発している私ですが、
始めるまでは及び腰、初めてする直前はいやいや、渋々まぁするか…レベル。
それは何故か。それはただただ、一つの理由に尽きる。
鼻うがいなんて…痛そうで怖い!
痛いに決まってる!
周りの反応を見ても割とそう思っている人が多く、鼻うがいをした事が無い人は一度は頭によぎる考えだと思います。私もそうでした。
「鼻うがい」の事を知らないからこそ怖いというマイナスな印象が強いので、
今回は鼻うがいの効果や道具紹介、そして実際鼻うがいをしてみた感想を紹介します。
鼻うがいについて
結論からいうと、鼻うがいは痛くない、怖くない、おすすめ!
初めこそ渋々していたけれど、した後のすっきり感は何ともいえない不思議な感じ。
そして冬は風邪を引きやすい季節、かなり活躍しました。
まずは効果、痛くない理由、そして注意点について触れていきます。
効果
- 風邪の予防、感染後の回復
- 花粉症
- 鼻炎、副鼻腔炎 等
私自身今回初めて鼻うがいをしたけれど、存在自体は前々から知っていました。
というのも私の両親は何年も前から鼻うがいを習慣とし、風邪知らずで過ごしているからです。
(それでも鼻うがいが怖くて今まで頑なにしなかった私。)
何故鼻うがいが良いかというと、鼻腔や上咽頭という場所に菌が付着して悪さをするそうで、
それを洗い流す事で菌を排除し、予防・回復に効果があるそうです。
発症した夫は、発熱は収まったものの咳が酷く、喉の違和感は連日特に改善は見られずだったのが、鼻うがいをしてから少しずつ回復していきました。(それ以外に自然治癒も含まれてはいると思いますが、鼻うがいが一役買ってくれたと感じています。)
私も数日後、喉がイガイガして違和感を感じてきてこれはまずいぞと、その時に重い腰を上げて鼻うがいを挑戦したのですが、鼻うがいをして3日目には喉のイガイガが全く無くなっていました。
それ以外にも鼻うがいの恩恵はあり、元々鼻炎持ちの私、鼻うがいをするとすっきりして、酷く患わせる事はここ最近ないです。
鼻うがいは痛くない!
前々から親には、健康面を考えると鼻うがいおすすめだよと言われてはいたものの、
何だか怖い、痛そうというイメージが先行して聞き流していました。
海で泳いでて鼻に水が入ったら痛い…。プールでも痛い。それなら鼻うがいも痛いでしょ。
誰しも一度は鼻に水が入ったことあると思います。あのやな感じ。
わざわざそれをするんでしょ?と。
これは、鼻うがいをした事がない人の一般的なイメージだと思います。
ただ、海やプールの水が鼻に入るのとは全然違い、鼻うがいは痛くない!
それは何故か。
それにはちゃんとした理由がありました。
鼻うがいで使用する洗浄液は生理食塩水といって、真水とは違うから。
食塩水というだけあって塩分が含まれているお水ですが、海水と同じかと思いきや、実は塩分濃度が違い、海水ともまた違います。
真水・プールの水 0% < 生理食塩水・体液 0.9% < 海水 3.4%
鼻うがいに使用する生理食塩水は、体液と同じ塩分濃度のため、同じ浸透圧で違和感がありません。
その他に、生理食塩水を作る場合に38~40度の温水を使用すると、体温に近い温かさ。
体温より低い温度の生理食塩水よりも更に違和感がなく鼻うがいできます。
温水で鼻を洗浄鼻うがする事に慣れてくると、いわば鼻湯感覚に近く、まるで鼻がお風呂に入っているようでとても気持ちが良いのです。
鼻うがいをする際の注意点
鼻に水を流すだけの簡単な方法ではありますが、鼻うがいをする際の注意点が何点かあります。
- 鼻うがいをした後、強く鼻をかまない、優しくかむ。
強くかみすぎると、中耳炎を引き起こす可能性があるようです。
これは多くの耳鼻科のHP、商品のHPでも注意点でよく記載されています。 - 清潔な水を使用する。
日本の鼻うがい商品メーカーのハナクリーンHPによると、
使用する水は日本国内の上水道であれば水質の基準が高い為、安心してお使いいただけます。もし気になる方は一度煮沸した水や生理食塩水をお使いください。
https://hana-clean.com/faq Q12より
※飲用に不適な水や海外の水など水質の安全性が確認できない場合は使用しないでください。
海外では水道水を使用しての死亡例もあるようで、普段スペイン生活での飲料水はミネラルウォーターを使用していますが、念のため一度煮沸して使用しています。
スペインで購入できる鼻うがい商品
スペインで購入できたのは、下記の2種類。
それぞれ特徴、メリット・デメリットがあります。
日本ではその他にも携帯型など色々な商品があるので、
生活スタイルや住んでいる地域での手に入りやすさ等で、各々に合った物で使用するのをおすすめします。
しっかり洗浄型
作った洗浄液をボトルに入れ、ボトルを握り洗浄液を押し出して鼻うがいをする商品です。
洗浄液を作る場合には、生理食塩水の素である粉末も販売されています。
日本でも似たような商品が多々ありますが、ここスペインでも購入可能です。
ただ私がいるのが地方都市だからなのか、中心地の薬局を何軒か巡っても取り扱っているところがありませんでした。
そのため地域によっては、Amazon等のオンラインでの購入が必要な場合があります。
メリット
・1回につき大体約200ml程の洗浄液で鼻うがいする事ができるので、鼻の中をしっかり洗うことができます。
・洗浄液の温度調整ができます。
温度調整をしてより体温に近い温度の洗浄液を作ることができれば、より違和感がなく鼻うがいができます。
・旅行時にも飛行機に持ち込みができます。
空のボトルと生理食塩水用の粉末を持ち運ぶことができるので、手荷物での持ち込みが可能です。
デメリット
・洗浄液を準備する手間があります。
めんどくさがりの私は、ちょっとめんどくさい。が毎度発動してしまいます。
長年愛用している人からすると、習慣化されてあまりそこまでの手間には感じないかと思います。
要は慣れかなと。
シャワースプレー型
洗浄液と噴射のヘッドがセットになって販売されているので、ヘッドを装着すればすぐ使用可能になっています。ヘッドを押すことで洗浄液が出てきます。
使い切りタイプのため、洗浄液が無くなったら商品を買いなおす必要があります。
こちらの商品は薬局で購入可能ではありましたが、取り扱われているメーカーが1社、あっても2社のみ。
薬局によっては店頭では陳列していない商品で、レジで店員さんに聞いて奥の部屋から出してもらう必要がありました。
メリット
・洗浄液を作る手間が無い。
・少量の水が出てくるため、初心者には使用しやすい。
デメリット
・しっかりと洗浄したい人には不向き。
1度に使用できる洗浄液の量が少ないので、ボトル型よりも軽く洗浄する事になります。
・旅行等の持ち運びに不向き。
割と大きいので、携帯用旅行用としてもう少し小さい商品があればいいのかも。
ただ、このタイプで鼻うがいをするだけでも随分とすっきりするので、手軽さではこちらに軍配があがります。
初めての鼻うがい体験とコツ
初めての鼻うがいは、薬局で手軽に手に入ったシャワースプレー型のものを使用しました。
一瞬の事で、怖さを感じる前に鼻の中を洗浄液が通過していました。
し終わった後も、あのイメージしていたツーンとした痛さはなく、鼻がすっきりとした不思議な感覚でした。
鼻の中に水を通すのは未だに怖いですが、毎度鼻うがいをし終わると、あぁすっきりした!となっています。
シャワースプレー型で味を占めた私は、その後しっかり洗浄型も試してみました。
シャワースプレー型よりも洗浄液の量が多いため一瞬では終わらず、何度も本体を握っては洗浄液を押し出し、その分しっかり鼻の中を洗い流せたのを実感しました。
温水を使用したため、より違和感を感じず痛みもなく、これだったら続けられる。というのが初めてした時の感想です。
どちらも使用してみた結果、最初こそ手軽なシャワースプレー型を好みましたが、しっかり洗浄できてる感じがあるボトルプッシュ型を最近では好んで使用するようになりました。
何度か鼻うがいをして得たコツ
・真水ではしない
・温水
・力を抜く
・口をあけて、アーとかエーとか声を出しながら鼻うがいをする
温水の温度は、我が家では温度計で測っていますが、触ってみて少し温い位の温度であれば熱すぎず、丁度良い温度なので、体感で測ることも可能だと思います。
まとめ
きっかけは夫の新型コロナ発症でしたが、夫婦とも鼻炎持ち、冬には風邪のオンシーズンなので、鼻うがいはメリットだらけだと気づき、今後も健康維持のために鼻うがいを習慣化していこうと考えています。(めんどくさがりな性分なので、現状は毎日ではなく2日に1回程度)
興味無いかもしれないなと恐る恐る周りの友人たちにも勧めてみたところ、予想に反して鼻うがい好きになった友人が何人もいます。
習慣としての手洗い、うがいに鼻うがいを+αするのも、新生活スタイルとしておススメです。
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