世界遺産・コルドバのパティオ祭り 2022

旅行

コルドバといったら、お花がいっぱいのパティオ!

パティオ祭りとは

5月初め頃にコルドバのパティオ祭りに行ってきました!

アンダルシア州のコルドバというと、イスラム文化が残る歴史地区が世界遺産になっていて、メスキータを始めその周辺を歩くだけでも楽しい街です。
そしてコルドバといったらパティオという位、パティオが有名です。

パティオとは日本語でいうと中庭で、換気や日照をうまく取り込む場所であり、キッチンや各部屋の家の中心に位置し、生活の動線になっています。
そんなパティオの壁に掛けられた鉢や花壇には沢山のお花が咲いていて、中庭を彩っています。

そのパティオのお祭りとは、民家のそれぞれのパティオ(中庭)を披露するお祭りで毎年5月初旬の2週間開催されています。
1921年頃から毎年パティオのコンテストが開催されていて、なんと100年以上の歴史があるコンテスト
そのコンテストで入賞したパティオもパティオ祭りで公開されていて、どのパティオが入賞したかはHPで発表されています。

なお、コルドバでは通年パティオを見る事はできますが、パティオ祭り期間中にしか公開していないパティオもあるので、注意が必要です。

2022年開催日時
5月3日~15日 11:00~14:00、18:00~20:30
(15日のみ最終時間20:30まで)

旅行日程

今回はセビーリャから電車でコルドバ入りし、日帰りで行ってきました。
旅行の日程は下記の通り。かなり駆け足な日程です。

    8:40  電車MediaDistancia(MD)でセビーリャからコルドバへ 約20分
    10:00 コルドバ到着、ロッカーに荷物を預ける
    10:20 駅前からバスに乗り、中心地へ 約20分
    10:40 メスキータ見学
    11:15 パティオ巡り(約3時間)
    14:00 ランチ
    15:00 街散策
    16:30 バスで駅へ戻る
    17:00 ロッカーから手荷物を回収し、電車で帰路へ
   

当日のパティオ祭りの様子

パティオの数が今年は52つで、お祭りというだけあってかなりの数のパティオです。
当日は旧市街地のお家がひしめき合っている狭い道で、各パティオを見るために多くの人が道に溢れかえっていました。
人気があるパティオが密集していてる場所だと、混みすぎてまずどこが最後尾かがぱっと見でわからない状況でした。

今回の午前中3時間のみの滞在で見学できたパティオは、全部で3つ。
当初予定していたよりも回る事ができませんでした。
その理由としては、午前中のみの短い時間の滞在と、どのパティオを見るか拘わった事にあると思います。
今回見学したパティオの1つは昨年入賞したパティオで、11:40頃の段階で長蛇の列。

目的のパティオがあるお家は行列の遥か先。遠い…

このパティオには、1時間半の待ち時間でやっとの事見る事ができました。
30℃ 超えの中の長蛇の列を見た時は、え、ここはディズニーランド!?とびっくりしたけれど、それでも待った甲斐はありました。
他のパティオとは別格で、それまでの疲れが一気に吹き飛び、うわぁと口を開けてパティオを見入っていました。

きんにくみ
きんにくみ

お花いっぱいのパティオでゆっくりお茶したり読書してみたい♡


全てのパティオが長時間並ぶのかというとそうではなく、入賞したパティオはやはり人気で、長時間並ぶのが必須。
それ以外のパティオだと30分も並ばずに中に入る事ができました。

午前中の開催時間きっちりにパティオは閉まりました。
多くの人達が来ているので、早めにもこれで終了ですとお知らせしているパティオもありました。

トイレ事情

長時間街中を散策するので、トイレがどこにあるかを把握しておくのは大切です。
スペインは日本程トイレの数は充実していないので、トイレを利用したい時にすぐ見つからなかったりする事があります。
そのため、その都度小まめにトイレに行く事をおすすめします。
トイレはコルドバ駅、メスキータ等の観光場所、公共のトイレ(祭りのマップに記載有)が利用可能です。
それ以外に、スペインではカフェに入ってお茶を頼んでトイレを使用するというのも一般的です。

手荷物をロッカーに預ける方法

旅行者からすると手荷物をどうするかが悩みの種。
パティオも小さく、人は多いため、大きな手荷物を持って回るのはおすすめできません。

コルドバの駅近くにはロッカーがあるので、そこに荷物を預けて、身軽な状態でパティオ巡りをするのがおすすめです。

ネットで事前に情報を得ていたためスムーズにロッカーに荷物を預ける事ができ、ロスタイムがありませんでした。
ロッカーの位置や支払方法等が通常のロッカーと異なるため、注意が必要です。
私達がロッカーで荷物を預ける時には、観光で来ていたスペイン人にロッカーの使い方を尋ねられ、拙いスペイン語でその方法を伝えました。

ロッカーの場所

駅から出て目の前がタクシー広場になっています。その向かいのコンクリート造りの建物がバスセンターで、その建物内にロッカーがあります。
到着後駅構内ではなく、別の建物への移動が必要になります。

駅から出て目の前に見える向かいの建物にロッカーがあります。


中に入ると右側にLOCKERという案内表示がありますので、そちらへ。
大45個のロッカーがあり、キャリーバック(機内持ち込み可能サイズ)2個とリュックサック1個位が入る大きさでした。
私達が行った10時頃はまだ空きが1/3はありました。
もしロッカーに空きが無い場合にも、建物内のインフォメーションセンターにその旨を伝えると荷物を預けられるそうです。

営業時間 5時~翌1時 定休日無し

ロッカーの施錠方法

施錠方法が通常のロッカーとの異なる点、要注意点です。
建物内に入って右に進むと、ロッカーがある部屋の手前に小さな機械があり、そこで4€でコイン1枚を購入します。
そのコインをロッカーに入れて施錠ができます。
通常のユーロの硬貨では、そのまま直接ロッカーに硬貨を入れて施錠する事はできません。

左側にロッカーを預けるためのコインを購入する機械。奥にロッカーの表示。

バスでパティオ祭り会場へ

ロッカーに無事荷物を預けた後は、3番のバスに乗ってパティオ祭りが開催されている旧市街地へ移動します。
停留所がGooglemapだとわかりにくいのですが、ロッカーを預けた建物を出て右手に進みます。
バス停の向かいには駐車場があり、バス停は角になっている場所にあります。
画像では、一本の木がポツンと立っている場所です。


同じ目的で並んでいる人達がいるので、すぐわかると思います。
3番バス
1人1.3€でした(2022.5現在) バスは20分に1本出ています。
下車駅 
San Fernando
コルドバ駅から下車する停留所まで大体約15分位です。

目的地まではそこまで遠くなく高額にはならないため、タクシー利用も選択肢の一つです。
(今回は3番バスに乗りましたが、5番バスでも行けるようです。その場合は下車後、10分程歩きます。)

必須「パティオ祭りマップ」

今回、祭りに行く前に知人の方からマップを貰うことができたので、とても助かりました。
インフォメーションセンターやパティオによってはマップが置いてある所もあるようですが、当日探し回るのは時間が勿体ないので、事前にマップをダウンロードして印刷をしていく方が良いです。
どの地域のどこのパティオが解放されているのかが記載されています。

ダウンロード先→ https://www.turismodecordoba.org/-en-1-1

持って行った方が良いものリスト

  • 帽子
  • サングラス
  • 日焼け止め
  • 飲み物
  • 日傘
  • ミニ扇風機(あると便利)
  • 水筒(あると便利)
  • パティオ祭りマップ(詳細は別途記載)


まだ5月とはいえ、日中30を超えるので暑さ対策は必須です。
暑い中コルドバの街中を散策し長時間列に並ぶ事を考えると、上記の物があると重宝します。

飲み物は現地でも商店やキオスク等でも買えますが、到着してすぐだと探し回る事になるのと、観光地価格で多少高いです。(350mlのジュース2€でした。)
1本は持参し、足りなくなったら散策している時に見つけたお店で購入するのがオススメです。

変わり種のおススメとしては、水筒。
水筒は我が家は遠出する際には時期を問わず、必ず持参している優れもの。
緑茶の茶葉を入れたお茶パックと冷水を水筒に入れて、水出し緑茶にして持ち歩いていました。
冷たさが持続するので、長時間待っている時に飲む水出し緑茶はとても美味しいです。

また、日本では皆の日焼け防止の味方の‟日傘”
スペインでは日傘を差す文化が無いため、今回私は持参していませんでしたが、日傘を差している方も少人数いらっしゃいました。
日焼け対策を考えると日傘を持って行っても良かったなと、今振り返って思います(勿論しっかり日焼けしました。あーあ。)

パティオ祭りをバーチャル体験!

パティオ祭りを実際に現地で見るのは確かに良いですが、住んでいる地域によってはコルドバは遠いし(サラゴサからも遠い)、ピンポイントでパティオ祭りに行くのは中々難しいですよね。
パティオ祭り開催時に現地に行けなくても、どんな様子かを覗く事ができます。
パティオ祭り公式HPにある、Vista virtualではパティオ祭りに参加している各パティオを写真や映像で紹介しています。

各パティオには丸いピンがたっているのでそれをクリックすると、画面下に赤い項目が4つ出てきます。
左から順に、情報、ルート、写真、動画を見る事が出来ます。
各パティオ毎にあるので、これでパティオ祭りをバーチャル体験する事ができます!
私もこれで幾つか見学できなかったパティオを見てみました。
写真や動画が綺麗に撮影されていて、これが結構面白いです!

まとめ・パティオ祭りに再度行くなら、こうしたい!

次回は、全日パティオ巡り

早くも、来年もパティオ祭りに行きたいと思っている私ですが、再度行く場合にはこうしたい!という構想が既にあります。
それは今回のような午前中のみではなく、夕方以降もパティオ巡りの全日パティオ巡りコース、できれば1泊2日のコルドバ祭り参加です。
パティオが見れる時間帯は決まっているので、朝一のまだ人が少ない時間帯にはコルドバの街を散歩してみたいです。
パティオ祭りは11時から開始ですが、今回11時15分の時点で長蛇の列だったので、次回は10時半頃には入賞パティオに並んでみようと思います。

今回は初めてのコルドバでメスキータを見学をし、午前中3時間のみパティオ巡りもしと、日程的にかなりのハードスケジュールでした。
次回はもう少し時間にゆとりを持って、コルドバをしっかりと味わってみたいです。

余談・オレンジジュースをがぶ飲み

スペインの多くのカフェでは搾りたてのオレンジジュースが飲めます。
日本では中々高いフレッシュな搾りたての100%オレンジジュースは、スペインでは1杯2.5€位。
アンダルシア地域のオレンジは甘くて美味しいです。そして濃い。色もとても鮮やか。
休憩時のカフェでオレンジジュースをがぶがぶと飲んだ時、歩き回って疲れた体に沁みてとても美味しく感じました。
仕事終わりにビールをぐいっと一杯飲む人の気持ちが、なんだかわかるような気がしました。
オレンジの産地のアンダルシア現地で、新鮮なオレンジジュースを飲むのもおすすめです。

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