スペイン地方在住者の日本食事情
スペインで生活していても連日パン食、スペイン食だけだと、長い海外生活で辛いものがあります。
そんな時に思うのはやっぱり、これ。
たまには日本食を食べたい!白いご飯に茶色い味噌汁!!
青い空に青い海!のテンションかのような言いようですが、たまには美味しい日本食を口にしたいものです(切実)。
日本食を食べる方法は2つ。
- 日本食レストランに食べに行く
- 日本食を自炊する
日本食レストランは割高感があるので頻繁に食べに行くことはできないし、都会なら美味しいお店もありますが、地方都市だと中々そんなお店もありません。(あったとしても主にお寿司を出すレストランばかり。)
定食が食べたい、なんならお味噌汁だけでもいいから飲んでホッとしたい!
という事で後者の、日本食を自炊するのが一番確実。
ただ、自炊する際に日本ならではの調味料等が必要です。
マドリードやバルセロナ、他の欧州の都会なら問題無いですが、ここ地方都市だと話は別です。
地方都市では日本食材はそんな充実していない!
これが現実。
そんな中でも手に入るものはいくつかあるので、手に入る物で1日1回は日本食を自炊をしています。
日本食材はどこで売っているの?
日本の調味料や食材が手に入る所は大体決まっています。
基本的にはよく利用しているのは中華系スーパーで、それ以外にもいくつか使い分けています。
どのお店も値段は大体日本で買う約2.5倍~3倍位。
例えば1Lの日本によくあるメーカーの醤油だと、12€前後します。
日本で普段食べていたお菓子も、ポッキーが1箱3€するので、普段は食べずにたまのご褒美。
中国系スーパー
中国人が経営しているスーパーは日常使いしていて、地方在住者の主なライフラインです。
とはいうものの、地方都市の中華スーパーは日本の調味料等がワンコーナーにあるだけで豊富とは言えないのですが、
同じアジアということもあって、白菜、オクラやもやし等がの取扱いがあります。
お店の方に聞いたところ、野菜はスペイン国内で生産されているそうです。
勿論、同じ中華系とはいえ都会であるマドリードの市場やスーパーの方が、充実度が圧倒的に違うけど、それでも無くてはならない存在です。
日本のメーカーで取扱いがあるもの
- お味噌
- お醤油
- お好み焼きソース
- お酢
- ふりかけ
- 味の素の冷凍餃子
- マヨネーズ(時々売られています。)
- インスタントラーメン・焼きそば
- お菓子(ポッキー等)
- 冷凍讃岐うどん(時々売られています。)
- (納豆 冷凍で販売)
他国のメーカーで、自炊に使える物
- 豆腐
- 油揚げ
- 野菜(オクラ、白菜、もやし、ニラ、きのこ類等)
- パン粉
- 胡麻(白・黒)
- 片栗粉
- オイスターソース
- 干しシイタケ
- 鰻のかば焼き(冷凍)
- 餃子の皮(冷凍)
- 春巻きの皮(冷凍)
それ以外にも、中華系の調味料や韓国系の調味料は品揃え豊富なので、中華料理や韓国料理を作る時には重宝します。
因みに納豆は、以前は鰹節だしのタレ付だったのですが、混合食品(動物性と植物性両方を含む食品)の動物性原材料の規制が含まれている物がEUへの輸入が難しくなったようで一時期は納豆がEU内のお店から消えていました。暫くして昆布だしのタレ付で再販売されるようになりました。(それでも配送状況によるのか、納豆を見かけない事が今でも多々あります。)
以前は冷凍の大福やきんつば(日本メーカー)が売られていた事がありました。たまにそういう掘り出し物を発掘できる事があるので、中華系スーパーに行った時は一通り店内をくまなく散策します。
サラゴサの中華系スーパー(この他にもいくつかお店はあります。)
東京屋(TOKYO-YA・オンラインショッピング)
インターネットがある時代で良かった。と、海外生活をしていてつくづく感じます。
東京屋(TOKYO-YA)はスペインで定番の日本食材専門店で、マドリードやバルセロナに店舗があります。
地方都市には残念ながら店舗は無いのですが、有難いことにオンラインで購入し配送してもらえるサービスがあります。
文明の利器、ありがとう!
我が家は数か月に1度オンラインでお米や、サラゴサでは手に入らない調味料を購入しています。
売り切れや、実店舗ではある商品がオンライン上には無いものもありますが、それでも地方都市では手に入らない物を買えるというのが、何より有難い。
更に、70€以上購入すると配送料もかからないし、何よりも注文して2.3日で届くというスピード!
本当にお世話になっております。
(注)配送可能地域はスペイン国内だと特に問題は無さそうですが、もし注文する際には別途HPをご確認下さい。
ハポンショップ(Japón Shop・オンラインショッピング)
ハポンショップ(Japón Shop)もオンラインショッピングできます。
お菓子、インスタントラーメンや調味料が豊富なお店です。
各スーパー(メルカドーナ、リーデル)
スペインにはいくつかチェーン店スーパーが存在します。そんな各スーパーでは日本食材として使用できるものが取り扱われています。
リーデル(LIDL)
- 鮪のたたき(Tataki de atún)
- なめこの瓶詰(Nameko)
鮪のたたきは鰹のたたき寄りの味。通年での取扱いではなく、例年12月頃~4月頃販売されているようです。
なめこの瓶詰は私はまだ出会えていないのですが、なめこのお味噌汁用にあると便利。
メルカドーナ(MERCADONA)
- ゴマペースト(TAHINI)
イーペルコール(HIPER COR)
- 枝豆(冷凍)
カルフール(Carrefour)
- なめこの瓶詰
なめこの瓶詰はカルフールでも取扱いがあるそうですが、カルフールでも同じく巡り合えてません。地方都市のスーパーには無いのかな。それでもめげずに行くたびにチェックしています。
ビオのお店(ナチュラル志向のお店)
- お味噌
枝豆は最近スペインでも認知度が徐々に高くなってきているようで、イーペルコール以外にも各スーパーで売られている事が多いです。それぞれ味が違うので、食べ比べてみて好みの枝豆は今のところイーペルコールで取扱いの枝豆に落ち着いています。
エルコルテイングレス(El Corte Ingles・スペインのデパート)
エルコルテイングレスは地方都市の中心地にも必ずあるスペインのデパートです。
サラゴサにも中心地に2か所あり、大きい方のエルコルテイングレスには一角に「CLUB DEL GOURMET」という、こだわったグルメ食材を扱っているコーナーがあり、スーパーの横に併設されています。
そこにはパン粉や醤油等、品数は少ないですが日本食材が置いてあります。
無くても作れるものは作ろう精神!
無いもの、それはもう諦めるもの…。
かと思いきや、海外に住み始めてからは、もし作れるものであれば作ろうという発想になりました。
例えば、我が家では大葉を育てて、お味噌は作っています。
納豆やキムチ、うどんを作っている方もいらっしゃるようです。
まだ挑戦していないけど、粉ものが日本よりも安いので、我が家もうどんを作ってみたいと思っています。
買えないから諦めるのではなく、作れるかどうかを考えてみる事が海外生活を送る上での大事な知恵ですね。
まとめと余談
スペインに来て最初のうちこそ、あれも無いこれも無いと困っていましたが、無ければ無いで人は順応するもので、今現在は食事で困っている事はありません。(強いて言えば、日本の調味料等の価格が高い事。)
欲を出すと無いものづくしではあるけれど、無いなりの生活のなかで、掘り出し物を見つけたり、自分で作ったりと、うまく工夫ができるとその喜びも付いてくるものです。
余談
日本人には無くてはならないお米。渡航前は一番の心配事でした。
美味しいお米は食べられるのか、スペイン産のお米は果たして日本人の口に合うのか。
我が家は現在日本米ですが、そこに至るまでと新たな発見もありました。
お米について語りだすと長くなるので、また別記事で紹介していきます!
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